日本工営は小鷹水力発電所(小鷹井堰地点らせん水車導入実証事業)を竣工しました

低落差の水力発電開発可能地点は、潜在的に数多く存在すると言われていますが、使用できる水車が少ないこと、建設コストが割高であることからこれまで導入が進んできませんでした。らせん水車は、低落差地点に適用可能であり、比較的構造が簡易であるため、設置時のコストおよび維持管理の労力を削減できる可能性があります。しかし、国内で10kW 超のらせん水車の導入実績がないため、効率特性、環境への影響などに不明な点があることに加え、省コスト化、採算性の向上の検討ができない状況でした。
当社は、2012 年より薩摩川内市との共同事業として、らせん水車の課題を抽出し、その対策に取り組んできました。このたび、国内では初めてとなる出力30kWのらせん水車を小鷹井堰の取水堰に設置し、小鷹水力発電所の運転を開始しました。今後、らせん水車を普及させるうえで問題となる、水車発電機の効率、低コスト化の検討、ゴミの流下の影響、魚類への影響、騒音対策などの課題について実証試験を重ねていきます。
http://www.n-koei.co.jp/news/pdf/150609.pdf

<掲載日時 : 2015年06月19日>

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